「日本株をやっていたが、タイ株は初めて」または「株式投資はやったことがないが、外国の株に興味がある」といった方に向けて、タイ株を日本株を簡単に比較して見ましょう。
株式投資には、「国の経済成長とともに、株価は上がっていく」という法則があります。ごく簡単に言えば、「国のGDP(国内総生産)が2倍になれば、株価も2倍になる」ということです。
例えば日本だと、1970年代初頭の日経平均(日本の株式市場の指数のこと。株式市場にはその目安となる指数がかならずある)は約2500円台。それが約20年後、1989年のバブル絶頂期には4万円台にまで上昇し、20年間で株価が8倍になりました。同時この期間の日本の一人当たりのGDPは、約2倍になっています。
同様のことは、先進国でもすでにいくつも起きました。だから先進国はこの先、大きく成長する余地がありません。よって今後の注目は、「これから成長する国」ということになります。
そして昨今、これから大きな成長が期待できる国として注目を浴びているのがブラジル、ロシア、インド、中国のBRICs(ブリックス)4カ国。これに続くのがタイ、ベトナムなどのアジア新興国です。
とりわけタイは、世界水準から見ても後進国ではなく「中進国」として位置づけられ、アジアでは事実上の「先進国」の地位にあることはあまり知られていません。ただしこれから経済成長の余地を大きく残す「先進国」です。
唯一の不安、リスクは、これまで「政治」といわれてきましたが、これも2007年末の総選挙による民主政権の復帰で、ほぼ解消しました。つまりこれからタイが、世界の先進国に続く大きな経済成長を遂げる条件が、ほぼ整ったのです。
ですがこういったタイの実情は、日本ではほとんど報じられることはありません。なぜなら日本のマスコミにおいては、東南アジアの小国についてのニュースの価値が低いからです。マスコミも経済活動をしている企業ですから、流血事件などセンセーショナルな内容のほうがニュースの価値が高いのです。
ともあれ、もはや成長は頭打ちの「日本株」か? 経済成長とともに株価の大幅上昇が期待される「タイ株」か? 実際に投資する前に、皆さん自身でもよく比較検討してみてはいかがでしょうか。