著名投資家ジム・ロジャーズ氏は、アジアンバリューとの単独インタビューで、「中国で狙い目は建設株だ」「ベトナムは経済失政があったが、いまは政府が手を打っている」などと語った。当サイトでは、5月下旬から6月上旬にかけてロジャーズ氏に対する質問を募集したが、ここで「ロジャーズ氏からの回答」として要旨を掲載する。
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当サイトに寄せられた読者質問とロジャーズ氏の回答要旨はそれぞれ以下の通り。
▼中国
--中国の可能性を信じているようだが、中国株は今後順調に値上がりすると考えるか(S.T.さん、性別不明、金融、海外在住)。
「中国株ならなんでもよい、と買うのは間違いだ。成長する業種とダメになる業種を自分で見出し、特化して投資すべきだ。私の場合は建設株は成長し、不動産株はダメになると読む」
--中国株の底値は指数でいうとどのくらいの水準と見るか(H.N.さん、男)。
「まったく分からない」
--チベットや台湾の問題など、中国の政治的リスクをどう考えるか(H.N.さん、男)
「(台湾の政権交代を受けて)中台の間は60年ぶりに和平が実現しそうだ。台湾株に初めて投資することにした」
【編集局注】チベット問題に言及はなかった。
--「21世紀は中国の時代」と発言しているが、「中国の次」に来そうな国は(Y.M.さん、男)。
「現在保有している株は、日本、中国、台湾、韓国」
【編集局注】必ずしも「中国の次」という発言ではなかったが、台湾、ベトナム、カンボジア、ミャンマー、日本、カナダ(順不同、以下同じ)についておおむね肯定的な評価をした。一方、米国、英国、インド、タイ、ロシアについては否定的な見方をした。
▼ベトナム
--ベトナムのVN指数は下落が続くが、経済政策のミスによる下落なのか。この下落がチャンスなのか(Tさん、性別不明)。
--ベトナム株は大幅に下落しているが、見通しを教えて欲しい(別のTさん、性別不明)。
「紙幣を印刷しすぎる(通貨供給量の過剰)などの失政があったが、ベトナム政府は問題に気づいて手を打っている。解決できればベトナムの国全体にとってとても良いことだ」
「ベトナムの株価はかなり下がったので、私が投資する日もめぐってくるだろう。ただ、それがいつになるかは分からない」
▼その他新興国
--「いま興味を持っている国はミャンマーとカンボジア」と発言しているが、一般投資家が投資する方法はあるか(Iさん、性別不明)。
「ミャンマーは私も投資したいのに投資する方法が見つからないでいる。方法が分かれば投資するだろう。カンボジアには証券取引所がないが、ベンチャーキャピタルを介して投資することに決めた」
--今後5〜10年の間に、天然資源と農産物が豊富なロシアやブラジルに投資するつもりはあるか(Y.Y.さん、男)。
「ロシアに投資するつもりはない。投資家が逮捕されたり、暗殺される国だ。マフィアと組まなければ投資はできないが、そういう国に投資したくない」
【編集局注】ブラジルに言及はなかった。
◆写真説明
(上)ジム・ロジャーズ氏と取材した竹内浩一記者(タイ支局)、(中)ロジャーズ氏の住むコンドミニアム、(下)シンガポール都心の町並み=いずれもシンガポールで2008年6月6日、瀧野恵太撮影
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◆お知らせ
ロジャーズ氏回答のより詳しい内容は、今月下旬に発売される「マネージャパン9月号」(角川SSコミュニケーションズ、19日発売)と「月刊宝島9月号」(宝島社、25日発売)に掲載されます。
(編集局/2008年7月11日)